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市川智彦先生 この度、第37回日本受精着床学会総会・学術講演会を、2019年8月1日(木)・2日(金)に京王プラザホテル(東京・新宿)におきまして開催させていただく運びとなりました。伝統のある本会を担当させていただくこととなり、身に余る光栄に存じます。
 今回のメインテーマは、「Reproductive Diversity:生殖の多様性を探求する」といたしました。1978年に世界初の体外受精により妊娠したこどもであるルイーズ・ブラウンさんが生まれてから40年が経過し、生殖医療は、世界中で広く受け入れられています。2016年にわが国で生まれたこどもたちのうち、18人に一人は生殖医療により妊娠したこどもたちです。わが国ではじめて体外受精によるこどもが生まれたことを契機に創設された本学会は、これまでわが国の生殖医療において大きな役割を果たしてまいりました。そこで、本領域における近年の様々な発見、進歩などをも踏まえ、今回の学術講演会では、改めて「生殖」そのものについて考えてみたいと思います。
 例年のように真夏の暑い時期の開催となりますが、交通至便の東京都心での開催といたしました。臨床家と研究者ばかりでなく、さまざまな背景を持ち、異なる考え方や立場にある当事者や関係者・支援者、そしてジャーナリスト、インフルエンサーにもお集まりいただき、活発な議論を展開していただければと考えております。

第37回日本受精着床学会・学術講演会
会長 石原 理(埼玉医科大学 産科婦人科学教室 教授)